船乗り話③の続きです
今回は船で働くことの魅力をご紹介させてください!たくさんあるので!社員さんから聞いた話+自分で経験して思ったことです
1、通勤が無い
職場で寝泊まりしてるようなものなので、渋滞も満員電車もありません。部屋出て30秒後くらいには勤務開始できます。部屋は社員さんは机やいす付きの小さな個室が割り当てられていましたが、私たちアルバイトはお客様が寝泊まりする客室1部屋を同性4人で使う感じで、室内には2段ベッドが2つ置いてありました。一緒に乗船していたアルバイトの女子が3人だったので、ベッド1つは完全に荷物置きになっていましたが・・・
2、連勤で連休・貯金ができる
私たちは夏休み期間ずっと乗りっぱなしなのですが、社員さんは当時は20連勤10連休っておっしゃっていた気がします。なので毎月旅行に出かける方も多いとか。そして船に乗っている期間はほぼお金を使わないので、貯金ができます。船内に売店があるのでたまにそこでアイスやお菓子を購入したりするくらい。旅行好きの社員さんはほとんど家にいることが無いので、一人暮らしのアパートは解約して月に3日くらい実家に帰って寝てたりしたそうです。家賃も光熱費もかからないのスゴイ!そして船に乗っていると手当が色々付くのでお給料も他の業種に比べると高めみたいです。
3、休憩時間に海の生き物が見れる
アルバイトの仕事は主に
朝:青いワンピースを着てレストランで朝食のご提供
11時頃:レストランでカフェ的なものを開き、ソフトクリームを売る
昼:レストランで昼食のご提供(当時は4種のカレーのバイキングでした)
午後2時頃(港に到着した時):下船券の回収・お見送り
(お客様が全員降りた瞬間、清掃業者の方々が一気に船内の清掃に入られます)
午後3時半頃:オレンジのつなぎに着替えて清掃のチェックや備品の補充
午後5時頃(乗船開始):またワンピースに着替えてお出迎え・ご案内
午後6時頃:レストランで夕食のご提供
という感じのスケジュールだったので、合間にたくさん休憩タイムがあります。その際にデッキに出て外を眺めていると、だいたいトビウオが跳ねているのですが、運がいいとイルカが跳ねるところが見られたり、もっと運が良かったり、たぶん前世で徳を積んでいたりすると、ウミガメが見れたりなんかもするらしいです。私はイルカまではいけましたがウミガメは見られませんでした。
あと夏休み期間なので真夏なのですが、海の上は風も強くて地上よりは涼しかったです。
4、北海道に何度も行ける
タダで北海道に2日に1回上陸できます。何かお買い物したいときとか、茨城の日はあまり外に出ないのですが(暑いので。茨城も祖父母の家があるので大好きです)北海道の日は涼しいので(当時はそこそこ涼しかったです)清掃業者さんの作業中に買い物に出たりしていました。苫小牧港からそこそこあるのですがイオンまで歩いてみたり。観光はさすがに時間が無いのでできませんが、北海道の空気を吸えるだけで「帰ってきたー!」って感じでした。
5、夏の海上から見る夜空は圧巻!
私はなかなかの田舎に住んでいたり、小学生時代星がきれいに見えると話題のキャンプ地に行ったこともあったのですが、もう比べ物にならないくらい!星が凄いです!!星に何の興味もない方も思わず二度見ですよ
え!?これ天の川!?
ってなっちゃうはずです。昔よく
「ワンピース読んだことないの!?人生の半分損してるよ!」
とか
「メロン食べられないの!?人生の半分」
とか言われましたが、あの星空を見ないことの方が人生の半分損してると思います。さすがに嘘ですが、見た方が人生2割増しくらいで楽しくなると思います。本当にすごいので!!そしてお客様は船で過ごす夜は1晩だけなので運悪く雨とか降ってしまうとダメなのですが、アルバイトは1カ月半乗っているので必ず見られます。社員さんは見飽きているらしいのですが、夏休みのアルバイトが乗っている期間は、ゴザとか持ってきてくれて、みんなで寝転がって星空観察に付き合ってくれていました。当時スマホがあればあの綺麗さが少しは伝えられる写メが撮れていたのに。。。
6、ご飯が美味しい
3食プロのまかないが食べられます。海の新鮮な食材や、日によっては「さっきそこで釣ったイカ」とかカニとか出てくるので、まかないのはずなのにご馳走です。司厨長さんがアルバイトに食べたいメニューの希望を聞いてくれて、それを本当に順番に出してくれました。私はオムライスとかカニクリームコロッケとかリクエストした気がします。全部美味しいのでどれが美味しかったとか覚えてないのですが、ご飯は楽しみでした。ただレストランで仕事している途中に1人ずつ交代で後ろに下がって食事をとるのであまりのんびりとは食べられないのだけ残念でした。
船乗り話⑤に続きます。次は船上生活で大変だったことです
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